子ども心を引き出す (2016年3月3日)
2016年 03月 06日
本日は、だんまるの東本梅保育所での出張口演にアシスタントとして同行しました。
保育所の遊戯室に夕焼けの書き割りをセットしたら、紙芝居空間に早変わり。
紙芝居が始まる前、園児の子たちは最初「しっかりと見なくちゃ」と、先生の言いつけを守ろうとキリッとした表情でした。
紙芝居が始まると、それは変わっていきました。
普段、接する親や先生とは違うであろう、謎めいた紙芝居屋さんという大人相手に、
恐る恐る手を上げて答える園児達。
手を上げたことを、大きくよく通る声でだんまるに褒められて、凄く嬉しそうな様子です。
どう答えても、そのユニークな答えを良しとする空気なので、答えた子も、他の子からも笑いが起こって、どんどん手が上がります。
答えを外しても、しょげる暇もなく、次の笑いが起こって、その連鎖が止めどなく続きます。
そのうちに、大人もハイ!と手を上げ始めました。
「普段大人しい方だけど、あんな元気な方とは知らなかったです。」と別の大人の方が紙芝居後に驚いて仰っていました。
次から次へと返ってくる答えに、褒めたり、ツッコミを入れたり、ポンポン言葉を返して、誰よりも元気な紙芝居屋さん。
紙芝居屋さんが元気だから、その気に引っ張られて、子どもの持っている元の気、元気がどんどん引き出されます。
その様子を見て、園児達の後ろで見ている先生達からも笑いが起こってきます。
笑うことから、心が解放されていって、
笑い顔から、別の人の笑顔が引き出されます。
子どもから子ども、子どもから大人、大人から大人、大人からまた子どもへと、
近くの人は勿論、遠くの人とも、面白い空気が広がっていくのを肌でどんどん感じます。
現場の外の人も何事だろう?と気になるくらい、笑いで現場が一つになっていきました。
紙芝居が終わって、家に帰った、ある園児の男の子がお母さんに今日見た紙芝居のことをたくさん話したそうです。でも、面白いことがたくさんありすぎて、思い出せないくらいで、どれだけ話しても話し足りないくらいなな様子だったそうです。
子どもは勿論、大人も実は持っている「子ども心」を引き出す紙芝居だと改めて感じました。
こうして文章にしても、あの現場にいた人にしか全部を伝えられないのが、もどかしいです。
2016年3月3日
ぼんまる記
by infokamishibai
| 2016-03-06 07:23